インプラント治療の流れFLOW

STEP1カウンセリングと綿密な検査

当院ではまず患者さまに対し、治療の流れなどインプラント治療について概要をご説明します。患者さまからの疑問なども、このときお伺いいたします。インプラントに対する理解を深めて不安を解消してから、治療に入っていただければと思います。

検査では、全体の噛み合わせの状態を確認するために、歯型をとって模型を作ります。

噛み合わせのチェックとレントゲン撮影も行ない、もっと詳細な情報を得るために、後日CTも撮ります。

~どうして歯科でCTを撮るのか~

CTでは、口の中を覗いただけでは見ることのできない、歯肉の中の神経・血管・骨の状態を確認します。レントゲンと違って、構造や状態を立体的に知ることができるので、インプラント治療のために大切な検査になります。CTでより詳細に把握しておくことで手術の精度が格段に上がり、仕上がりや術後のリスクに差が出ます。

STEP2診断に基づいた治療計画の説明

検査結果をもとに診断し、より詳しい治療計画をご説明します。必要に応じて最終的な被せ物の模型も用い、わかりやすくお話させていただきます。

「インフォームドコンセント(十分な説明と理解)」を大切に、患者さまにご納得いただいたうえで治療を開始します。

STEP3虫歯や歯周病の治療

口内に虫歯や歯周病があると、すぐにインプラント治療に取りかかることはできません。

この場合にはまず周囲の歯の虫歯治療や、歯周病治療を行ないます。

インプラント自体はチタン製なので虫歯にはなることはありませんが、歯肉が歯周病になると、インプラントの周囲の骨が溶けてなくなってしまいます。せっかくインプラントを導入しても、歯周病になって骨が溶けていくと、インプラントが揺れ動き、最後には脱落してしまいます。

そういったことを防ぐために、歯周病治療が肝心なのです。

歯周病の患者さまの場合、そうでない方に比べて、インプラント治療の10年後に正常に機能する確率が低いといわれています。

またインプラントを埋め込む部分の骨量が不足している場合には、骨の再生治療を行ないます。

STEP4インプラント手術(1次オペ)の実施

インプラント(人工歯根)を埋入する手術を行ないます。局所麻酔をするので、痛みを感じずに手術を受けることができます。ご希望に応じて、眠った状態で手術を受けていただける静脈鎮静法にすることもできます。

1次オペの時間は、埋入する本数により変わってきますが、1本だと大体2時間程度で済みます。

不安を取り除く静脈内鎮静法

STEP5インプラント手術(2次オペ)の実施

1次オペ後、インプラントが顎の骨に癒着するのを待ちます。通常3ヵ月から半年程度の期間かかります。

しっかりと癒着したのを確認できたら、噛み合わせのチェックをして、インプラントに人工歯を取りつける手術(2次オペ)を行ないます。

STEP6定期検診(メンテナンス)

インプラント埋入手術完了後は、3ヵ月に1回のペースでメンテナンスを行ないます。当院では、患者さまそれぞれに合わせたメンテナンスプログラムを実施しています。インプラント部分だけでなく、他の歯もチェックします。

歯科衛生士によるクリーニングでは、歯垢や歯石を取り残さないよう、必ず5倍以上の倍率のルーペを用いて診療しています。

こうして状態の検査と専門的な予防処置を定期的に行なうことで、長く快適にインプラントをお使いいただけます。